「ランダウ=リフシッツ物理学小教程 力学・場の理論」51頁の§11."換算質量"をフォローします
相互作用する二つの質点からなる系の運動(二体問題)を,慣性中心を原点として中心対称な外場Uの中で運動する質量mの一質点の運動と見做すことができます
このmを換算質量(reduced mass)と呼びます
reduced mass.wxm
r1, r2 : 二つの質点の位置ベクトル(%o2, %o3)
v1, v2 : 二つの質点の速度ベクトル(%o4, %o5)
%i1にて位置ベクトルの成分が時間 t に依存することを宣言します(画面出力は省略)
二つの質点相互の相対位置ベクトルrを%o6式に示します
rの微分を相対速度ベクトルvとして%o7式に示します
系のラグランジアンを%o8式に示します
換算質量mの一質点のラグランジアンを%o9式に示します
上2式が一致するとした場合%o10式が成り立ちます
座標原点を慣性中心にとると%o11式が成り立ちます( = 0(零ベクトル)は省略)
上式をr2について解いた結果を%o12式に示します
これを%o10式に代入してまとめると%o13式を得ます
これをmについて解いた結果を%o14式に示します
ということで,換算質量は2つの質量の調和平均(harmonic mean)の1/2に相当します
力学・場の理論―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫)
- 作者: L.D.ランダウ,E.M.リフシッツ,L.D. Landau,E.M. Lifshitz,水戸巌,恒藤敏彦,廣重徹
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/03/10
- メディア: 文庫
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