対称性と保存則 その3

前回に引き続き,対称性と保存則についてのお話です
ランダウ=リフシッツ物理学小教程 力学・場の理論」34頁の§6."エネルギー"をフォローします
"時間の一様性"からエネルギーの保存則を確認してみます
conservation3.wxm

L : ラグランジアン
x, v : 位置および速度
dt : 無限小時間

%o2にてLおよびL'が x, v に依存することを宣言します(画面出力は省略)
%o3にてxおよびvが時間tに依存することを宣言します(画面出力は省略)
L'はLに対して時間をdtだけ平行移動したラグランジアンを示します(%o4)
ここで t' = t + dt を代入します(%o5)
L'をLを使って書き直したものを%o6式に示します
dLの定義を%o7式に示します
ラグランジアンが時間変化に対して不変である条件は%o9式と成ります,当たり前ですが('A`)



オイラーラグランジュ方程式を%o10式に示します
%o9式に留意して上式を書き換えます(%o11)
Lを全微分した結果を%o12式に示します
上式を%o9式と%o11式を用いて書き換えます(%o13)



%o13式をtについて不定積分したものを%o14式に示します(%c1は積分定数
左辺を書き下します(%o15)
上式を運動量pで書き直した%o16式が成り立ちます
左辺はハミルトニアンH(つまり系の全エネルギー)と等しくなります(%o17)


ということで,エネルギーの保存則が得られます


力学・場の理論―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫)

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