2017-01-01から1年間の記事一覧

節点自由度の縮約 その2

FEM

前回の節点自由度の縮約を使って”半剛接接合部を有する梁要素”の導出について説明したいと思います上図のように梁の両端に半剛接回転バネ(@で表示)が二つ接続した構造を考えます バネ要素①の曲げ剛性をKa,要素長さを0とします バネ要素③の曲げ剛性をKb,…

節点自由度の縮約 その1

FEM

今回は節点自由度の縮約(Condensation)について説明したいと思います上図のように梁の曲げ要素が二つ接続した構造を考えます 要素①の断面2次モーメントをI1、要素長さをr*Lとします 要素②の断面2次モーメントをI2、全体長さをLとします ヤング率はどちらの…

ルジャンドル多項式

今回はルジャンドル多項式(Legendre polynomial)のお話です ルジャンドルの微分方程式の一般解に対して”λが非負整数かつ[1, 1]に確定点を持つ”という条件を課すことで与えられます Gauss積分の所でこの多項式を内挿関数に使っていますね legendre.wxm n次…

佐藤・テイト予想

以前に谷山・志村予想のお話をした流れで,今回は佐藤・テイト予想(Sato–Tate conjecture)について触れておきたいと思います この予想もRichard Taylorらによって既に証明されています ここでは,難波完爾氏のテキストにある例題をフォローしてみます sato-t…

群 その2

前回に引き続いて群のお話です 構造力学に関係のありそうな具体的な演算について,群の定義を満足するかどうかをmaximaで確認してみますgroup2.wxm ベクトルの平衡移動について考えます 平面上のベクトルaの成分を%o1式で定義します(3番目の成分の"1"はダミ…

群 その1

今回は群(group)のお話です 集合Gの元g, h, kに対しての二項演算"・"を考えた時,以下の4つの条件を満たす場合に"群"を成すと言います 演算に関して集合が閉じている → g・h∈G 結合法則が成り立つ → g・(h・k) = (g・h)・k 単位元 e が存在する → g・e = e・…