運動方程式とラグランジアン その3
「ランダウ=リフシッツ物理学小教程 力学・場の理論」31頁の例題【問題1】です
これは2重平面振子のラグランジアンを計算せよ,というものです
- 2つの質点をm1, m2とします
- 糸l1およびl2が鉛直方向となす角度をθ1, θ2[rad]とします
lagrangian3.wxm
x1, y1, x2, y2 : 直交座標系によるm1, m2それぞれの位置
v1, v2 : 速度(dθ1/dt, dθ2/dt)
%o1で,x, y, θ, vが時間に依存することを宣言します(画面出力は省略)
%o2で,ラグランジアンLがθとvに依存することを宣言します(画面出力は省略)
x1, y1とθ1の関係式を%o3, %o4式にそれぞれ示します
x1, y1を用いてm1の運動エネルギーT1を%o5式に示します
%o3, %o4式を使ってT1を書き換えます(%o7)
dθ1/dt = v1としてT1を書き換えます(%o8)
x2, y2とθ2の関係式を%o9, %o10式にそれぞれ示します
x2, y2を用いてm2の運動エネルギーT2を%o11式に示します
%o9, %o10式を使ってT2を書き換えます(%o13)
dθ2/dt = v2としてT2を書き換えます(%o14)
y1を用いてm1のポテンシャルエネルギーU1を%o15式に示します
%o4式を使ってU1を書き換えます(%o16)
y2を用いてm2のポテンシャルエネルギーU2を%o17式に示します
%o10式を使ってU2を書き換えます(%o18)
ラグランジアンLの定義を%o19式に示します
エネルギーの加法性より T = T1 + T2, U = U1 + U2 として上式を書き直します(%o20)
T1, T2, U1, U2 に%o8, %o14, %o16, %o18式をそれぞれ代入した結果を%o21式に示します
問題はラグランジアンを求めよ,ということで以上で終わりなんですが
せっかくなので運動方程式まで出してみましょー
最小作用の原理より求まるオイラー・ラグランジュ方程式を%o22式に示します
上式にLを代入した結果を%o23式に示します
vをdθ/dtで書き直したものを%o24式に示します
ということで,2重平面振子の運動方程式が得られます
力学・場の理論―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫)
- 作者: L.D.ランダウ,E.M.リフシッツ,L.D. Landau,E.M. Lifshitz,水戸巌,恒藤敏彦,廣重徹
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/03/10
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