対称性と保存則 その1

対称性と保存則についてのお話です
ランダウ=リフシッツ物理学小教程 力学・場の理論」34頁の§7."運動量"をフォローします
まずは"空間の一様性"から運動量の保存則を確認してみます
(テキストは任意の位置ベクトルを与えていますが,ここでは一軸上の運動とします)
conservation1.wxm

L : ラグランジアン
x, v : 位置および速度
dx, dv : 無限小変位および無限小速度
%o2にてLおよびL'がxとvに依存することを宣言します(画面出力は省略)
%o3にてxとvおよびdxが時間tに依存することを宣言します(画面出力は省略)
L'はLに対して座標系をdxだけ平行移動したラグランジアンを示します(%o4)
ここで x' = x + dx および v' = v + dv を代入します(%o5)
L'をLを使って書き直したものを%o6式に示します
dLの定義を%o7式に示します
ラグランジアンが平行移動に対して不変である条件は%o8式と成ります



オイラーラグランジュ方程式を%o9式に示します
上式を用いて%o8式を書き換えます(%o10)
偏微分を計算してまとめた結果を%o11式に示します
dvをdxで書き換えます(%o12)
上式をまとまたものが%o13式となります・・・ほんとです('A`)
%o13式の左辺の偏微分を計算したものと%o12の左辺が等しいことを確認します(%o15)



%o13式をtについて不定積分したものを%o16式に示します(%c1は積分定数
左辺を書き下します(%o17)
任意のdxについて,上式を運動量pで書き直した%o18式が成り立ちます


ということで,運動量の保存則が得られます


力学・場の理論―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫)

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