エネルギー原理 その2 (変位型有限要素法)

引き続き,エネルギー原理のお話です
前回と同じ問題を,今回は変位型有限要素法(assumed displacement finite element method)を使って解いてみます
energy principle2.wxm

ua, ub : 要素a, bの変位
ε[a], ε[b] : 要素a, bの歪
N[a], N[b] : 要素a, bの軸力
%o2, %o3でそれぞれ要素a, bの変位をxの関数として定義します
各要素の変位をxで微分して計算した歪をそれぞれ%o4, %o5式に示します
歪‐軸力関係より各要素の軸力をそれぞれ%o6, %o7式に示します



(幾何学的)境界条件を%o8, %o9式に示します
%o8, 9式を連立方程式としてu1, u2, u3について解いた結果を%o10式に示します
(%i11にてu2に代入された%r1を破棄)
%o10式の解を用いて書き換えたua, ubをそれぞれ%o12, %o13式に示します


http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/ryooji_f/20110521/20110521004858.png
この問題の全ポテンシャルエネルギーを%o14式に示します
最小ポテンシャルエネルギーの原理より,上式をu2偏微分して求めた停留条件を%o15式に示します
停留条件をu2について解いた結果を%o16式に示します



変位型有限要素法は変位場uを節点変位と内挿関数で表し,ε, Nはuの従属量であると考えます
%o16式の解からuが求まり(%o17,18),これによってε, Nが求まります(%o19〜22)