梁要素のFEM例題 その3

前回に引き続き,梁要素の例題です
beam sample2.wxm

力学的境界条件(%o17〜22)および幾何学境界条件(%o23〜28)を与えます(画面出力は省略)


http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/ryooji_f/20110828/20110828122738.png
U : 全体節点変位ベクトル
F : 全体節点荷重ベクトル
(既知の)F = K.(未知の)Uを連立方程式として,未知のUについて解いた結果を%o34式に示します
(globalsolve:trueの宣言により,解は変数に代入されます)



%o34式の結果を使って未知のF(反力)を計算します(%o35〜40)



%o41式より,x方向の反力が外力(P)と釣合っていることが解ります
また%o42式より,y方向の反力が釣合っていることが解ります


http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/ryooji_f/20110828/20110828122830.png
Ui : i番目要素の要素節点変位ベクトル
R : 剛体回転
B : 歪-変位マトリックス
各要素のB,R,Uiを使ってそれぞれの梁要素の垂直応力を計算します(%o44〜46)
上式より,垂直応力成分は要素座標(x, y)の関数となります




要素1の垂直応力をplotdfコマンドを使ってプロットします(x, y方向とも無次元化してます)

  • 軸力の影響により,断面中心(y = 0)で垂直応力が0となりません
  • 梁(というか柱)の両端で曲げモーメントMの向きが逆となります