ネイピア数

以前友人とお酒の席でオイラーの公式ネイピア数は何がすごいのか?という話が出たのでここで触れてみますヽ( ´ー`)ノ
ネイピア数自然対数の底(base of natural logarithm)として扱われます
napier.wxm
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fpprecは多倍長浮動小数点の有効桁数で,ここで64としておきます(デフォルト値は16)
ネイピア数eを%o2式に示します
eを底とする指数関数exp(x)を%o3式に示します
これを0点周りで(12次まで)テイラー展開すると%o4式を得ます
余談ですが,0点周りのテイラー展開を特にマクローリン展開(Maclaurin expansion)と呼びます



この%o4式がすごいんです('A`)
何がすごいかというと,これをxで連続微分したものを%o5〜%o9式に示します
表示されている最高次項は落ちていきますが,展開式はまったく変化しません
実際のeは冪(べき)級数なので,exp(x)は微分操作に対して(もちろん不定積分に対しても)不変であることが解ります


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eの定義として,%o4式を x = 1 とした場合を考えます
このn次に対応する項は%o10式で与えられます
eはこれを無限に総和したものに相当しますが,次数の増加に対して係数が急速に縮小していくことが解ります
実際に高々48次までの項の総和を%o11式に示しますが,非常に良い近似を与えます