前回の対称性と保存則 その1〜3では,以下の対称性と対応する保存則について個別に触れました
これらの対称性はまとめてローレンツ対称性(Lorentz covariance)と呼ばれます
- 空間の一様性 → 運動量
- 空間の等方性 → 角運動量
- 時間の一様性 → エネルギー
系の連続的な対称性に対応する保存則の存在を一般化したものにネーターの定理(Noether's theorem)があります
この他の組み合わせとして有名なものを以下に示します
- U(1)(ゲージ変換) → 電荷, レプトン生成数, 超電荷
- SU(2)(ゲージ変換)→ アイソスピン
- SU(3)(ゲージ変換)→ クォークカラー(クォークフレーバー)
- U(1)xSU(2)xSU(3) → 標準模型
CP対称性の破れを発見した功績で,James Watson CroninとVal Logsdon Fitchは1980年にノーベル物理学賞を受賞しています
最近ではCERNのLHC衝突実験からヒッグス粒子が発見されたニュースで標準模型が話題になりましたヽ( ´ー`)ノ