FFT その4

前回リーケージが生じる原因がサンプリング両端の繋がりが悪いから・・・というお話をしましたが,今回はこれを検証してみます
fft4.wxm

サンプリング時間Tの入力を5/5.5[s]に変更します(%o5)
これはサンプリング元の波形1周期1/5.5[s]の5波分というニュアンスです(´・ω・`)


http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/ryooji_f/20111020/20111020194452.png
サンプリングデータを確認してみます
Lsとサンプリング時刻tで二次元配列Sを作成します(%o11)
元の波形を赤線,サンプリングデータを青点, 横軸にt, 縦軸に振幅として%t12にそれぞれプロットします


http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/ryooji_f/20111020/20111020194451.png
FFTの結果を横軸にf, 縦軸に振幅として%t14にプロットします
これより5.5Hzにピークが集中しており,リーケージが生じないことを確認しました



fmax : 最大周波数(ナイキスト周波数)[Hz]
サンプリング時間を変えたことで,dfが1.0→1.1[Hz],fmaxが32→35.2[Hz]と変わったことが解ります(%o15)



N, T : サンプル数, サンプリング時間[s]
sr : サンプリングレート[Hz]
単位時間当たりのサンプル数をサンプリングレート(sampling rate)と呼びます
この算式を%o3式に,またfmaxの算式を%o4式に示します
%o5式からsrとfmaxには単純に2:1となる関係にあり,これをサンプリング定理(sampling theorem)と呼びます


音楽CDのサンプリングレートは44.1kHzですが,これはfmaxが人間の可聴域の上限20kHzを超えるように決められています


余談ですが,世界で初めて発売された音楽CDはBilly Joelの"52nd Street"です
このアルバムはグラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞しましたヽ( ´ー`)ノ

ニューヨーク52番街

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