運動方程式とハミルトニアン その3
前回に続き,運動方程式とラグランジアン その3と同じ2重平面振子のハミルトニアンを考えます
- 2つの質点をm1, m2とします
- 糸l1およびl2が鉛直方向となす角度をそれぞれθ1, θ2[rad]とします
hamiltonian3.wxm
v1, v2 : 速度(dθ1/dt, dθ2/dt)
p1, p2 : 運動量(後述します)
%o1で,θ, v, pが時間に依存することを宣言します(画面出力は省略)
%o2で,ラグランジアンLがθとvに依存することを宣言します(画面出力は省略)
%o3で,ハミルトニアンHがθとpに依存することを宣言します(画面出力は省略)
各質点の運動エネルギーT1, T2を%o4, 5式にそれぞれ示します
各質点のポテンシャルエネルギーU1, U2を%o6, 7式にそれぞれ示します
T1, T2, U1, U2が何故このような形になるかは運動方程式とラグランジアン その3を参照下さい
系全体の運動エネルギーTの定義に%o4, 5式をそれぞれ代入した結果を%o8式に示します
同じくポテンシャルエネルギーUの定義に%o6, 7式をそれぞれ代入した結果を%o9式に示します
系全体のラグランジアンLの定義を%o10式に示します
TとUに%o8, 9式をそれぞれ代入した結果を%o11式に示します
質点1の運動量p1の定義を%o12式に示します
これに%o9式を代入して偏微分を計算した結果を%o13式に示します
同様に,質点2の運動量p2の定義を%o14式, 偏微分を計算した結果を%o15式に示します
ラグランジアンLのルジャンドル変換をハミルトニアンHとして%o16式に示します
これに%o11, 13, 15式を代入してまとめた結果を%o17式に示します
%o18式より,ハミルトニアンHはこの系全体のエネルギー( T + U )に相当することが解ります
質点1について,ハミルトンの正準方程式を%o19, 20式に示します
右辺を左辺に移項し,Hとpを代入した結果を%o21式に示します
vをdθ/dtで書き直したものを%o22式に示します
ということで,2重平面振子の運動方程式が得られます
力学・場の理論―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫)
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